フルボキサミンは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類される抗うつ剤です。
セロトニンの働きを高める作用があり、不安や落ち込みといった精神症状の改善に効果が期待できます。
フルボキサミンは抗うつ効果はマイルドなお薬ではありますが、強迫性障害や不安障害などに対しての効果を期待されて使われることが多いです。
デプロメールという商品名で販売されており、25mg錠、50mg錠、75mg錠の3剤形になります。
フルボキサミンは、他のお薬との相互作用が多いため、併用する場合は注意が必要です
フルボキサミンは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの再取り込みを阻害する作用を持つ抗うつ薬です。
セロトニンは、気分や意欲、睡眠、食欲などの機能を調節する働きがあります。
セロトニンの量を増やすことで、これらの機能を改善し、うつ病や強迫性障害、社会不安障害などの症状を緩和します。
うつ病に対する効果
フルボキサミンは、うつ病の症状である、抑うつ気分、意欲の低下、集中力の低下、不眠、食欲の変化などを改善します。また、自殺念慮や自傷行為のリスクも低下させます。
強迫性障害に対する効果
フルボキサミンは、強迫性障害の症状である、強迫観念や強迫行為を改善します。
強迫観念とは、繰り返し同じ考えやイメージが浮かぶことです。
強迫行為とは、強迫観念を解消するために行う行為です。
フルボキサミンは、強迫観念や強迫行為の頻度や強さを減らすことで、症状を改善します。
社会不安障害に対する効果
フルボキサミンは、社会不安障害の症状である、人前で話すことや行動をすることへの恐怖や不安を改善します。
社会不安障害の人は、人前で話したり行動したりすると、周囲から見られたり評価されたりすることに強い不安や恐怖を感じます。
フルボキサミンは、これらの不安や恐怖を軽減することで、症状を改善します。
その他の効果
フルボキサミンには、うつ病や強迫性障害、社会不安障害以外の症状に対する効果も報告されています。
- 摂食障害(拒食症、過食症)
- アルコール依存症
- 慢性疼痛
- 外傷後ストレス障害(PTSD)
ただし、これらの症状に対する効果は、まだ十分に検証されていません。
注意点
フルボキサミンを服用する際には、以下の点に注意が必要です。
小児や高齢者、妊娠中や授乳中の女性は、服用前に医師に相談してください。
他の薬を服用している場合は、医師に伝えてください。
飲酒は控えてください。
自殺念慮や自傷行為のリスクがある場合は、医師に相談してください。
フルボキサミンは、効果的な抗うつ薬や抗不安薬ですが、副作用にも注意が必要です。
服用する際には、必ず医師の指示に従ってください。
しかし病気を治す薬は存在しないので、問題の先送りにしかなりません。
服用している人も、減薬から断薬を目指し健康を取り戻しましょう。
【フルボキサミン】 【フルボキサミンの副作用】 【フルボキサミンと併用禁忌】