パロキセチン(バキシル)とは
パロキセチン(バキシル)とは
「パロキセチン(バキシル)」は、日本で販売されている抗うつ薬で、SSRIの一つです。
主にセロトニンの働きを高め、うつ病や不安障害の治療に使用されます。
効果の切れ味がよく、気分を持ち上げすぎたり、衝動性を高めたりすることがありますが、気分に波がある方や若者では、注意が必要です。
副作用として、胃腸障害や性機能障害が多いことが知られており、離脱症状にも注意が必要です。他のSSRIと比較して、太りやすい傾向や眠気が目立つといった特徴もあります。
効果が確認された後は、ゆっくりと減薬することが推奨されています。急な中止や不規則な服用は、離脱症状を引き起こす可能性があります。
賦活症候群のリスクも高まります。
特徴
抗うつ作用と抗不安作用を併せ持つ
即効性があり、服用開始から2~4週間で効果が現れる
1日1回の服用で済む
効能・効果
- うつ病
- パニック障害
- 強迫性障害
- 外傷後ストレス障害(PTSD)
服用方法
通常、成人には1日1回夕食後、20~40mgのパロキセチンを経口投与します。症状により適宜増減します。
副作用
- 吐き気
- 食欲不振
- 眠気
- 頭痛
- めまい
- 発汗
- 性機能障害(勃起不全、射精障害、遅漏など)
エピソード
1992年にアメリカで発売され、1995年に日本で「パキシル」として販売されたパロキセチンは、その高い抗うつ効果と即効性により世界的に普及しました。日本でも、うつ病治療薬として広く使用され、パニック障害や強迫性障害、PTSDの治療にも有効です。
注意点
小児や高齢者、肝臓や腎臓の機能が低下している人には慎重に投与する必要がある。
抗うつ薬を服用中はアルコールを摂取しないようにする。
自殺念慮や自殺企図のリスクが高まる可能性があるため、服用中は注意深く観察する。
しかし病気を治す薬は存在しないので、問題の先送りにしかなりません。
服用している人も、減薬から断薬を目指し健康を取り戻しましょう。